DNAを引き継いで

金沢市中央通町。旧町名：下傳馬町(しもてんままち)。
藩政時代、藩用の人や荷物を運ぶために六十六匹の伝馬が置かれたことからこの名がついたそうです。

そんな中央通町から昭和2年よりも前、下傳馬町の時代に建てられ30年近く空き家になっていた金澤町家のご紹介。

元は八百屋、理髪店など店舗兼用住宅として使われていた歴史があり、外観からはその痕跡が残っております。広さは4.8坪ほど。小さな物販店やカフェなどにもちょうど良く、改装次第では駐車スペースとして使える大きさです。

中に入ると、かつての町家暮らしの名残が残っておりました。玄関から奥に長く土間が続く町家づくりを象徴する、うなぎの寝床。高い吹き抜けからは光が溢れ、建築当初からそのまま残っている土壁も見ることができます。

奥に進むと時が止まった水回りスペースと坪庭。台所とトイレはありますが風呂場がないので、町家建築を活かした坪庭を眺められるお風呂場を作ってみては如何でしょうか？

建物の間取りは1階に店の間、和室が2室と水回りスペース。2階には和室が2室あり、天井や柱は漆で仕上げてあるこだわり。華道師範でもあり大工であった先代が建てた自宅だからか、漆以外でも建物のメンテナンスが行き渡っており大事に使われてきたことが分かります。
写真はありませんが実は屋根裏小屋もありますので内見時にご案内させていただきます。

こちらの物件、売主様の希望により店舗または住宅としてお使いいただける方を優先してご案内させていただきます。民泊、簡易宿所に関しては要相談とさせていただきます。

重ねてきた建物の歴史をリスペクトし、新たな息吹をこの町家に吹き込んでいただける方を大募集します。