2011.1.26 |
茨木町アパートリノベーション 茨木町アパートリノベーション、進行中! その3 工事編小津誠一(金沢R不動産+studio KOZ./E.N.N.) いよいよ、実際のリノベーション工事です! まもなく、昭和40年代生まれの木造アパートが生まれ変わろうとしている。 2010年8月 オーナーとの出会いから半年を経てようやく得た事業予算。この予算内で確実なリノベーションを行い、春に新たな住人を迎えることが金沢R不動産とstudio KOZ.のミッションだ。一般的な内装リフォームや建て替え新築なら、設計図面さえあれば、一気に工事へと進んでいくところだろう。 2010年9月 猛暑の昨夏。現場では、まるで解体作業が永遠に続くのではないかと思えた。設計と施工会社サイドでは、図面の変更や予算との相談が延々と続いている。心許ない当時の基礎の上、構造や工法に欠陥が見つかり、羽蟻が現れたり、雨漏りも発生している。遠方にお住まいのオーナーも現場を訪れ、目を白黒することも度々だ。それでも焦らず、少しずつ解体作業を進めていくのみ。ジリジリとした夏だった。 2010年10~11月 金沢にも秋晴れが続く頃、予算とも相談の上で、ようやく基礎コンクリートや主要構造の補強も決まる。一気に工事が進み始めたのは、そこからだ。新しい柱が古い梁を支え、腐りかけていた筋交いは交換される。そんな新しいモノと古いモノの接ぎ目が点在する、リノベーション現場ならではの光景だ。一方で電気や水道など設備は全て刷新された。 2010年12~2011年1月 一気に冷え込んだ年末年始。着々と工事が進む足場仮囲いの中で、ようやくそれぞれの部屋や店舗の間仕切り壁がたちあがり、古い構造体がなければ新築現場のようだ。1階では、お店の顔となりそうな鉄板貼の外壁がつくられ、5部屋全てが微妙に異なるプランの2階には、空間を感じられる勾配天井の吹き抜けが姿を現している。共有廊下では、木造校舎の名残が感じられる屋根構造が見えている。ここに、金沢Rでも紹介したことのないような新しい発想のアパートが姿を現し始めている。 残すところ、約1カ月。まさに今、塗装や仕上げ工事などが急ピッチで進められている。春のシーズンに合わせて、寒い中でも現場は必死だ。studio KOZ.設計チームも、より一層の細かなチェックに余念はない。 このプロジェクトに関わった全ての人の思いは共通している。ハードとソフトを橋渡しするリノベーションによって「どんな素敵なコトがおこるか?」だ。それは、この建物での暮らしの営みであり、お店や賑わいでもある。そんなことを連想させてくれることもこのプロジェクトの魅力だろう。 |
URLをコピー
|
|
|||||||||
|
|||||||||
|
|||||||||
|
|||||||||
|
PC版 | copyright(c)金沢R不動産 |