100年目の支度を

記録に残っている建築時期は昭和4年。そうなると今年で築95年。100年目の節目を刻めるかもしれない金沢町家のご紹介。

場所は金沢市野町。近くには忍者寺と呼ばれる妙立寺、金沢三茶屋街のひとつ、にし茶屋街。
少し歩けば金沢三寺院群の中でも最も大きい寺町寺院群も散歩がてら歩いていける距離に位置しています。

玄関を入ると奥へ奥へと細長い造りの建物。経過した90年の歳月を思わせない室内の仕上がりになっています。

昭和の時代に改装されており豪華な造りではないものの、以前住まれてた家具作家さんの丁寧な暮らしの跡が滲んでいます。

レトロな雰囲気も魅力的ですが、内部を解体して当時の町家らしい雰囲気に再生しても良いかと思います。

建物には2つ階段があり、2階へ上がれる階段と少し離れの造りになった建物へ上がれる階段があります。
2階通しで行き来できない間取りになっており、この離れをうまく活かせば、一人の時間を楽しめる居心地の良い場所になったり、作家活動の工場としても活用できる予感がします。

建物の築年数は経っているため改修工事には時間と金額は掛かるかと思いますが、自宅やお店、ギャラリーやゲストハウスなど幅広いジャンルにも対応できる物件です。

100年目を見据えたご支度をお早めに。